アオコも真っ青!?ゴミがお金に変わる驚異の技術とは

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「アオコ」は害だけではなかった!

いよいよ夏の到来!!東京では連日30℃を超える暑さが続いています。

夏の風物詩はいろいろありますが、
ありがたくない夏の風物詩の1つが「アオコ」です。

(写真:wikipediaより「アオコが大発生した津久井湖」)

皇居のお堀、琵琶湖、諏訪湖、茨城県の霞ケ浦・・・
水面に緑色のペンキを一面に塗ったような、どんよりとした緑色に染まっている光景が毎年のように見られます。

「アオコ」は水中の植物プランクトンが大量に増殖した藻類のこと。

アオコの発生は、景観を損なうばかりか、悪臭や酸素不足による魚の大量死を引き起こします。
また、アオコ自体が持つ毒性により、アオコが含まれた水を飲んだペットや野鳥が死亡した事例もあります。アオコを回収して処分しようとすると産業廃棄物扱いとなり、焼却費用もかかります。

そのような害虫ならぬ“害藻”として厄介者扱いされているアオコから、「油をつくる」という画期的な技術が2011年に発表されました。
開発に成功したのは、財団法人電力中央研究所(東京都千代田区、理事長:各務正博)の研究グループ。
DME(ジメチルエーテル)を用いることで、従来よりも格段に簡単に安くオイルを精製でき、かつガソリンと同等の良質なエネルギーとなるものです。

これまでゴミとして焼却処分されていたアオコが燃料に変わるのです。

石油をつくる!藻類の未知なるパワー

アオコをはじめとした「藻」が未来の石油の代替品として注目が集まっています。

震災からの復興が進む仙台市。
同市の下水処理場「南蒲生浄化センター」では、藻類によるオイル生産実験プロジェクトが始まっています。
藻類の培養を下水処理と組み合わせ、出来たオイルを汚泥の焼却などに活用する計画です。

利用する藻類は、「オーランチオキトリウム」、「ボトリオコッカス」という2種類。

いずれも難しそうな名前ですが、「オーランチオキトリウム」は、マスコミで大きく取り上げられ話題となったので、ご存知の方も多いでしょう。

この藻を発見した筑波大学の渡邊信教授によると、「オーランチオキトリウム」はこれまで見つかっている藻に比べ10倍以上の高い効率で、石油とほぼ同じ成分の油を作り出せるとしています。

「オーランチオキトリウム」は、有機物を取り込むことによって増殖する特性があり、また光がなくても生産できるため、太陽光がないところでも高効率に精製できるのです。


ほかにも、自動車部品メーカー最大手のデンソー(愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)は、熊本県天草市に国内最大級の2万平米の敷地に藻類の培養実証施設を建設し、2016年4月より稼働を開始しました。

【デンソー】微細藻類を使ったCO2吸収・バイオ燃料化の研究
実験に使われる「シュードコリシスチス」という名の藻は、成長が速く丈夫で培養しやすいのが特徴で、デンソーが発見したもの。
特許を持っているあたり、この藻に対して並々ならぬ期待をかけていることが伺えます。

以前、「クルマのガソリンが稲わらやミドリムシに変わる日」記事で紹介した、いすず自動車とユーグレナが共同開発するバイオ燃料の原料であるミドリムシも藻類の仲間です。

なぜ「藻」がオイル生産に適しているのか?

現在実用化され主流となっているバイオ燃料は、トウモロコシやサトウキビ、熱帯植物などが挙げられます。

しかしながら、いずれも育てるのに時間がかかり、育てるための土地や水、栄養素が必要となります。
また食物を原材料とすることに対する批判や、穀物価格の上昇への悪影響が指摘されています。

一方、藻は水中の単細胞植物であるため、植物に比べ必要な水やスペースが圧倒的に少なくてすみます。生育も条件さえ整えれば比較的簡単で、植物系に比べ生産量が多いです。

デンソーによると、藻は樹木と比べてCO2の吸収効率が高く、同じ面積で比較した場合、藻の培養池は森林の10倍のCO2を吸収する能力があるとしています。

生産コストに関しても、前述の「オーランチオキトリウム」の研究が進めば、現状1リットルあたり800円かかってしまうのが、将来的に1リットルあたり50円程度に抑えられると言われています。

藻の生産効率の高さは、生産コストがネックとされるバイオ燃料の将来に力強い味方になりそうです。

石油の成り立ちから考える

なぜ「藻」から石油ができるのでしょうか。

その答えは、石油の成り立ちに関係しているのかも知れません。

実は、石油がどうやってできたかは諸説あり、結論はでていませんが、
現在のところ、数億年前の生物の死骸が長い間に熟成されてできた化石燃料とする「有機起源説」が有力とされています。

「有機起源説」に立つと、藻から石油が取り出せることは不思議なことではありません。

長い時間をかけて「自然の力」で石油となった藻類やプランクトン。
これからは、「技術の力」で非常に短い時間で石油に変えるのです。

藻から石油をつくる研究は次世代型のバイオ燃料として世界でも注目され、アメリカやオーストラリアなどでも研究が活発に進められています。

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