クルマのガソリンが稲わらやミドリムシに変わる日

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バイオガソリンって何?

クルマ社会に欠かせない、私たちの暮らしに最も身近な燃料、ガソリン。
自動車用ガソリンは、ガソリン需要の大半を占めると言われています。

便利で快適である一方で、排気ガスによる大気汚染や酸性雨などの問題を抱えています。

そこで登場したのが、「バイオガソリン」。
バイオエタノールを利用したガソリンで、CO2排出抑制効果により地球に優しい燃料とされています。
ガソリンスタンドで「バイオガソリン」や「E3ガソリン」と書かれた看板を見たことがある方もいるのでは?

知っておきたい2つのバイオガソリン


さて、この「バイオガソリン」ですが、日本では、大きく2つの方式があるのはご存知でしょうか。

石油業界が推し進める「バイオガソリン」と環境省が進める「E3ガソリン」です。

「バイオガソリン」とは、植物由来のバイオエタノール「バイオETBE」を配合したガソリンのこと。ETBEは、エチル・ターシャリーブチル・エーテルの略で、トウモロコシやサトウキビ等の植物からつくられたバイオエタノールに石油系のガスのイソブテンを合成してつくられます。
「バイオETBE」を1%以上配合したガソリンを総称して「バイオガソリン」と呼んでいます。

一方、「E3ガソリン」はエタノール(Ethanol)をガソリンに3%混合した燃料のことで、環境省が推奨しています。

このように製造原料は異なりますが、「CO2削減のためバイオエタノールを利用したガソリン」という目的は同じです。

バイオガソリンは、2007年から試験販売がはじまりました。当初はガソリンスタンドの取扱いは全国わずか50ヵ所でしたが、導入が進み、2016年5月現在で約3230ヵ所になっています。

全国のガソリンスタンドの数は3万強ですので、導入率は約10%ということになります。
地域によっては、取り扱っているところを探すのが大変かもしれません。

「E3ガソリン」は、政府公用車にE3を利用するなど、政府主導で普及を後押ししています。
しかし、大阪や沖縄など一部の地域では導入されているものの、全国的に普及しているとは言い難い状況です。

ちなみに、舛添都知事の一連の報道で話題となった都の公用車について、東京都にE3の利用有無を確認したところ、「利用しておらず導入の予定も今のところない」との回答でした。

気になる性能や料金は?

バイオガソリンやE3を給油するときは、特別な届出など必要なく、通常と変わりません。
バイオガソリンを取扱っているガソリンスタンドでは、既にレギュラーガソリンやハイオク自体が「バイオガソリン」となっていますので、特別意識することもなく利用しているかしれません。

気になる性能面や価格については、石油連盟によると、品質は国の定める規格に合致しており、通常のガソリンとまったく同じ使い方ができ、性能面、安全面に問題ないとされています。

過去に車両に不具合が出るなど問題になり、一部で利用を不安視される向きもありますが、既存のクルマでも問題なく利用できる配合として「エタノール3%以下」と定められており、バイオガソリンやE3はこの規格を守っているため、通常のガソリンと同品質であり、エンジンにも問題はないと言えます。

価格は、通常のハイオクガソリン、またはレギュラーガソリンと同じ価格でそれぞれ購入できます。

ブラジルに注目、世界のバイオエタノール勢力図


2014年現在、世界最大のバイオエタノール生産国は米国であり、世界のバイオエタノール生産量の50%を占めています。
次いでブラジルが26%で、米国とブラジルの2国で世界のバイオエタノール生産量の75%を占めます。

米国では、とうもろこしを主な原料とし、ブラジルではサトウキビを原料として生産されています。
規格は、米国ではE10、E85、ドイツはE5、E10、ブラジルではE22、E100と日本と比べると、かなり進んでいます。

特にブラジルのバイオエタノール利用の歴史は古く、サトウキビを利用したエタノール生産が1930年代から国策として行われてきました。
2003年には、あらゆるバイオエタノール混合率に対応した「フレックス車」が導入され、市場に急速に普及しました。

日本の自動車メーカーもフレックス車対応を進め、2006年にホンダが「シビック」と「フィット」をブラジルで発売、トヨタも2007年からカローラを販売しています。

稲わらや酵母、ミドリムシでクルマを走らせる!自動車業界のバイオ燃料時代への布石


日本では、2012年に「E10対応ガソリン車」にのみE10を利用できるようになったものの、主流はガソリンにバイオエタノールを3%混合したE3レベルであり、世界に比べ依然取組みが遅れています。

3%に留まっている理由は、原料となる植物の供給面、販売体制、価格、法改正、関係業界の調整などが挙げられます。
穀物資源が過剰に使われることに対する批判もあります。

グローバル化が進む自動車業界では、世界を見据え、大手を中心にバイオ燃料の開発を進めています。

トヨタ自動車では、自社で独自開発した「酵母菌」を使ったバイオ燃料の研究開発中であり、2020年をめどに実用化を目指しています。
ネピアグラスという熱帯の植物原料の酵母菌を原料とし、穀物資源を使わないセルロース系エタノールとして、注目されています。

日産自動車は、2008年度4月より北海道十勝地区で実施されている、E10燃料の普及を目指す国内初の実証実験に参画。


ホンダは、稲わらや穀物の茎などからバイオエタノールを精製する基盤技術を確立しており、F1参戦用のホンダ・マクラーレンのマシンには、バイオ燃料を混合したF1専用のガソリンが使われています。


他にも、ミドリムシ(ユーグレナ)を利用したバイオ燃料の開発をユーグレナ社と共同で進めているいすゞ自動車は、既に自社藤沢工場のシャトルバスの燃料として利用しています。


自動車メーカの狙いは、バイオ燃料の開発を自ら手掛けることで、国際競争力を高め、環境への取り組みを両立させることにあります。


グローバル化の潮流により日本でも進展することは間違いありませんが、前述のさまざまな課題があり、一般社会での普及にはしばらく時間がかかりそうです。


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