「軽自動車には軽油??」知識不足は事故の元

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1日あたり90件!「油間違い」トラブルによる救援依頼

JAFによると、ドライバーから寄せられた救援依頼のうち、「油を入れ間違えた」トラブルが、2015年12月の1ヶ月間で全国で269件発生しています。換算するとざっと1日に約90件もの救援依頼が寄せられていることになります。

走行不能などのトラブルとなって救援依頼されたケースも含めると、「油間違い」はさらに多いそうです。

入れ間違いの原因としては、「うっかりしていた」「普段乗らない車だった」「軽自動車は軽油と思った」といった勘違いや知識不足がトラブルに繋がっています。

今は、セルフ式のガソリンスタンドが増えてきており、自分で給油をするときに誤って油の種類を間違えてしまうことも一因と言えるでしょう。

燃料を入れ間違えると、車のエンジンはどうなるのでしょうか?
まずは、それぞれの油種の違いを見てみましょう。

 

ガソリンと軽油の違い

ガソリン車とディーゼル車。ディーゼルエンジンの燃料は軽油です。

いずれも原油から作られるガソリンと軽油ですが、一番の違いは沸点にあります。

ガソリンは35~180℃、軽油は250~350℃です。

ガソリンは引火しやすく常温でもよく燃えます。逆に軽油は高温にならないと燃焼しにくいという特徴があります。


車のエンジンはこれらの特性を踏まえて、それぞれ構造設計されているので、
油種を間違って入れたら、当然車は走る事ができないってわかりますよね。


余談ですが、最近はメルセデスやBMWなどの高級セダンがディーゼル車を販売しはじめ、
日本で注目を集めています。
これまでディーゼルエンジンは、高出力で燃費が良いためバスやトラックなど大型車に多く採用されていました。

長らくディーゼル車のデメリットとされてきた、排ガスの問題や騒音問題なども技術開発が進み
排出ガスのクリーン化や走行時の静粛性が向上し、新たな「クリーンディーゼル」として見直されています。

マツダの新型ディーゼルエンジン、「SKYACTIV-D」を搭載したCX-5が人気で納車待ちというニュースも話題を集めました。

一方、フォルクスワーゲンの排ガス検査不正問題もディーゼルエンジン搭載車にまつわる問題でした。
排ガス基準を達成するために不正が行われたこの事件、排ガス中の窒素酸化物が規制値の40倍にもなることが報告されました。ディーゼル車が日本よりも進んでいる欧米ではかなりショッキングなニュースとして取り上げられたことは周知のとおりです。

 

油種を間違って車に入れるとどうなるの?

JAFによると、
・ガソリン車に軽油を混ぜる⇒エンジンの出力が下がり加速が鈍くなる⇒アイドリングも不調になる。

・ガソリン車に100%軽油だけを入れる⇒黒い排気ガスが出て、エンジンが止まってしまう。

・ディーゼル車にガソリンを入れる⇒最初のうちエンジンはかかる⇒すぐに力がなくなってくる⇒エンジン音は高くなって、アイドリングも不安定⇒排気ガスが白くなる。
こうなると噴射ノズルや燃料ポンプの交換が必要になる場合があり、下手をすると車が壊れます。


このように、軽油とガソリンの混合比によって、入れ間違い後の症状に差があります。

間違った燃料を給油すると、エンジンが停止し事故につながるおそれがあります。
特にスピードを出す高速道路の走行時には注意が必要です。

セルフ式スタンドの利用時や、レンタカーなどを利用する場合には必ず車の油種(ガソリンまたは軽油)を確認を忘れずに。